伝統文化を支える職人の心意気と技術(広報いよし 平成29年7月号)

こんにちは、マチイロライターのナカムラです。

神社やお寺、お城の屋根瓦の下には「そぎ」という薄い木の板が敷いてあるそうです。人目にふれませんが、とても重要な役割がある”縁の下の力持ち”です。そんな「そぎ」を作り続ける職人さんが「広報いよし」で紹介されています。

伝統建築物を守り支える「そぎ」

「そぎ」は古来より、神社仏閣をはじめ日本の伝統家屋には欠かせない重要な建築資材です。屋根瓦の下に敷かれているため外からは見えませんが、雨水を適度に吸収することで建物本体を守ったり、湿気の調節や断熱といった役割を果たしています。

伊予市内では昭和30年代に約40件の製材所がありましたが、そのうちの15件が「そぎ」を作っており、主に徳島県や京阪神方面に出荷していたそうです。

今回の記事で紹介されているそぎ職人の瀧口義久さんの製材所でも、当時は瀧口さんと約15人の従業員が総出で「そぎ」作りに追われるほどの需要があったんだとか。

需要が衰退しても、職人の意地は健在

残念ながら時代の変化とともに「そぎ」の需要は減り、やがて伊予のそぎ職人は瀧口さん一人だけになってしまいました。その瀧口さんも70歳の節目に現役引退。それでも『作れる人が瀧口さんしかおらんから』と、79歳になった今でも京都や大阪の業者から年に5〜6件の注文が入るとのこと。

これまでお世話になってきた人たちへの感謝の気持ちから、毎回「これが最後よ」と言いつつ依頼に応える瀧口さん。現役を引退しているにもかかわらず、「いい加減なものは絶対に届けられん」という職人の意地は健在です。かっこいいです!

大阪の四天王寺や京都の銀閣寺などにも使用されている瀧口さんの「そぎ」。今後何百年にもわたり、これらの重要文化財を支えていくことでしょう。

伝統文化を未来に伝える

時代や生活スタイルの変化によって伝統文化が少しずつ失われていくのは、仕方のないこととはいえ、少し寂しい気もします。かといって、私たちが瀧口さんのような職人になれるわけではありません。

でも、そんな私たちでも「興味や関心を持つ」ことで伝統文化に貢献できます。みなさんの地元にも、伝統の技術や職人がいるかもしれません。近所の図書館に行けば、郷土誌などからそうした情報を見つけることができるはず(もちろん広報紙からも)。ぜひ、伝統文化を未来に伝える「ささやかなお手伝い」をしてみませんか?

「広報いよし」平成29年7月号
http://machiiro.town/p/23274#page/20

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