農業の未来を実りあるものにするために(広報なかの 平成29年11月号)

農業、と聞いてどんなイメージを連想しますか?…重労働できつそう、休めない、あまり稼げない…特に若い人たちの中には、そんな風に考える人も多いそうです。実際、日本では農業をしている人の多くが60歳を超え、跡継ぎがいないため廃業する農家も少なくありません。

このままでは近い将来、日本の農業は廃れてしまうかもしれません。未来に向かって農業を守りつないでいくためには、今、行動が必要です。

今回は「広報なかの」の特集記事から、長野県中野市で農業に取り組んでいる若者たちの取り組みをご紹介します。

それぞれのスタイルで農業の魅力を伝える

中野市には今、後継者として親の後を継いだ若者、生まれ育った地元で新たに就農した若者など、若い農家が活発に活動しています。

魅せる農業

市内でリンゴ・ブドウ・プラム・モモなどの果樹園を経営する3代目は、現在33歳。全国に1万人の顧客を持っています。「 “かっこいい”“感動がある”“稼げる”の新3Kを発信していきたい」というポリシーのもと、ジュースやジュレ、ドライフルーツなどの加工品を積極的に開発し、全国のフェアやマルシェへの出展も精力的に行っています。

また、マルシェのブースや箱、販促パンフレット、名刺、ホームページなどのデザインにこだわったり、出荷場内にボルダリングウォールを設置して話題を集めるなど、「かっこよさ」を通して農業の魅力を発信しようとしています。

「安心」を作る

減農薬・減化学肥料の稲作に取り組んでいるのは、39歳の若手農家。もとは地元の商店の末っ子でしたが、「米を作る人が地域からいなくなってしまう」という危機感から稲作農家として地元で就農しました。飛び込み営業やマルシェで販路を広げたり、中野市内の酒蔵と地元産の日本酒作りに取り組んだりとチャレンジを続けています。

笑顔いっぱいの農業を

「キノコ博士」として農業の魅力を伝えているのも、37歳の若手です。親が経営する農業法人で10年働いた後に独立。自ら経営者として、キノコやプラムの栽培を行っています。バイトの通信高校生が、農作業を通して明るくなった体験から「人の成長を見られるのはうれしいですね」と農業の魅力を語っています。

就農へのステップ・バイ・ステップ

県外から移住し、地道なステップを踏んで就農した若手もいます。

中野市でブドウ農家をしている若い夫婦は東京出身。ご主人は一日中パソコンに向かう会社員でしたが、2011年に親戚の畑で野菜の収穫体験をしたことで、農業の楽しさを知りました。やがてもっと農業体験したいと考えるようになり、半年後には地元・葛飾区の農業ボランティアに参加。さらに山梨県や長野県の移住相談会・就農相談会に5、6回通い、就農コーディネーターにも相談して情報収集を続けました。

2013年には具体的な営農計画を立てて両親を説得。さらに翌年には長野県の農業大学校に入校して中野市に移住しました。里親農家の元で農家生活を学び、晴れて新規就農したのが2016年4月。はじめて農業の魅力に触れてから就農までの4年半、着実に準備してきた努力が実を結んだ良い事例です。

長野県や中野市では、このように新規就農を希望する人たち向けに、農地や支援制度の情報提供や里親農家の紹介、国の支援制度や市独自の支援制度を用意しています。

全国各地に活躍の場

北海道から沖縄まで、日本中いたるところで「農業」が行われています。地方によって作物も作業方法もさまざまですが、これまでもこれからも、日本の食卓を支える重要な仕事であることに変わりありません。

全国的には高齢化や後継者不足で縮小しつつある農業ですが、今回ご紹介した人たちのように、新たな魅力に気づいて就農する若者も少なくありません。活動の場は全国にあります。ぜひあなたもいかがですか?

 

「広報なかの」平成29年11月号
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